ジュエリーの刻印:K18、Pt900、SV925が示す品質と価値

大切なジュエリーのリングやネックレスの留め具部分に刻まれた小さな文字や数字。これが「刻印」です。一見すると暗号のようにも見えるこの刻印こそが、そのジュエリーの素材の純度や品質、ひいては価値を示す最も重要な情報となります。
この記事では、「ジュエリー 刻印 意味」をテーマに、代表的な貴金属である金(K)、プラチナ(Pt)、シルバー925(SV)の刻印が何を示しているのかを徹底的に解説します。これらの刻印の見方を理解すれば、あなたのジュエリー選びがより確かなものになるでしょう。
【金・プラチナ・シルバー】代表的な貴金属刻印の意味と純度
刻印は、素材と純度を示すものであり、一般的に以下の形式で表記されます。
1. 金(ゴールド)の刻印:「K」と数字が示す純度
金の純度は、24分率(24Kが純金)で表されます。「K」はKarat(カラット)の略で、数字が大きいほど純金の比率が高くなります。日本の一般的なジュエリーはK18が主流です。
| 刻印 | 純度(純金の含有率) | 特徴・価値 |
|---|---|---|
| K24 | 純度100% | 最も価値が高いが、非常に柔らかいためジュエリーには不向き。 |
| K18 | 純度75.0% | 耐久性と美しさを兼ね備えた日本のジュエリーの主流。適度な硬さで日常使いに最適。 |
| K14 | 純度58.5% | 硬度があり、比較的安価。欧米のジュエリーで多く使われる。 |
| K10 | 純度41.7% | 安価で硬い。ファッションジュエリーに多いが、金属アレルギーのリスクは高まる。 |
2. プラチナの刻印:「Pt」と数字が示す希少性
プラチナ(白金)は金よりも希少性が高く、化学的に非常に安定しているため、変質や変色しにくい貴金属です。純度は千分率(1000が純プラチナ)で表されます。
- Pt1000: 純度100%の純プラチナ。非常に柔らかいため、ジュエリーにはほとんど使われません。
- Pt950: 純度95%。世界的にハイジュエリーやブライダルリングの基準とされる高純度なプラチナです。
- Pt900: 純度90%。日本で長く最もポピュラーなブライダルジュエリー素材とされてきました。残り10%の割金によって適度な強度を持ちます。
- Pt850: 純度85%。ネックレスのチェーンなど、柔軟性が必要なアイテムに使われることが多い刻印です。
3. シルバーの刻印:「SV925」と数字が示す標準規格
シルバー(銀)は金やプラチナに比べて安価ですが、美しい光沢が魅力です。純度1000分率で表され、最も一般的なのがSV925です。
- SV925:純度92.5%の銀。残りの7.5%に銅などの割金を混ぜることで硬度を高めています。「スターリングシルバー」とも呼ばれ、ジュエリーの国際的な標準規格です。
- SV950: 純度95.0%の銀。925よりも純度が高く、高級なシルバーアクセサリーに使われることがあります。
【注意点】シルバーは酸化しやすく、空気中の硫黄成分などによって黒く変色しやすい(硫化)という特性があります。
カラーゴールドの刻印:ホワイトゴールドとピンクゴールドの違い
金は割金(混ぜる金属)の種類を変えることで、色を変えることができます。しかし、刻印は純度(K18など)で統一され、色による刻印の違いはありません。
1. ホワイトゴールド(WG)
- 特徴: プラチナのような白い輝きを持つ金合金。
- 割金: 主にパラジウムや銀などが使われます。この割金によって白っぽい色になりますが、実際はわずかに黄色味が残るため、多くの場合、仕上げにロジウムコーティング(メッキ)が施されます。
- 刻印: 「K18WG」や「K10WG」と表記されることが多いです。
2. ピンクゴールド(PG)
- 特徴: 肌馴染みの良い柔らかな赤みを帯びた金合金。
- 割金: 銅の比率を増やすことでピンク色を出しています。銅を多く含むため、比較的硬度が高く、汗などに触れると変色しやすい傾向があります。
- 刻印: 「K18PG」や「K10PG」と表記されることが多いです。
刻印がない場合の注意点とジュエリーの品質
刻印は、そのジュエリーの品質を保証する重要な要素です。刻印がない、または曖昧なジュエリーには注意が必要です。
- メッキ製品の可能性: 貴金属の刻印がない場合、土台が真鍮や銅などの非貴金属で、表面だけ薄く貴金属でコーティングされたメッキ製品である可能性が高いです。メッキは剥がれやすく、中の金属が露出すると金属アレルギーの原因になります。
- ヴィンテージ製品: 古いジュエリーの中には、製造年代や国の規制により刻印が薄くなっていたり、そもそも刻印がなかったりするものもあります。この場合は、専門の鑑定士に査定を依頼する必要があります。
刻印はジュエリーの「身分証明書」
ジュエリーに刻まれた「K18」「Pt900」「SV925」などの刻印は、そのジュエリーの素性を示す「身分証明書」のようなものです。これらのジュエリー 刻印 意味を理解することで、素材の純度や特性を把握し、適正な価格や価値を見極めることができます。
金、プラチナ、シルバーといった貴金属の純度と価値を知ることは、賢いジュエリー選びの基本です。安心して永く愛用できる、確かな品質のジュエリーを選ぶために、次回購入される際には、ぜひ小さな刻印をチェックしてみてください。










