ピアスホールの正しい開け方とケア:痛み・トラブルを避けるための手順

耳元を華やかに彩るピアスは、ファッションを楽しむ上で欠かせないアイテムです。しかし、初めてピアスホールを開ける際、「痛みは?」「トラブルが起きたらどうしよう?」と不安を感じる方も多いのではないでしょうか。 ピアスホールを安全に、そしてきれいに開け、トラブルなく完成させるためには、正しい手順と徹底したアフターケアが不可欠です。 この記事では、ピアスホールを開ける際の安全な方法、ファーストピアスの選び方、そしてホール完成までの正しいケア手順を、詳しく解説します。

【最初の選択】どこで開ける?ピアッシングの3つの方法

ピアスホールを開ける方法は主に3つあります。安全性を最優先し、ご自身に合った方法を選びましょう。

1. 医療機関(皮膚科、美容外科など)

最も安全で推奨される方法です。専門の医師が、皮膚の状態や耳の構造を確認し、適切な位置に、清潔な環境下でピアッシングを行います。

  • メリット: 痛みを軽減する麻酔の使用が可能、万が一トラブルが起きてもすぐに適切な処置を受けられる、衛生的。
  • デメリット: 費用が最も高くなる傾向がある。

2. ピアッサー(セルフピアッシング)

市販されている専用の器具(ピアッサー)を使い、ご自身で開ける方法です。手軽さが最大のメリットです。

  • メリット: いつでも手軽に開けられる、比較的安価。
  • デメリット: ピアッシングの位置がずれやすい、清潔な環境を保つのが難しい、痛みが強く出やすい。

【注意】ピアッサーを使用する場合は、必ず滅菌済みの清潔なものを選び、説明書通りに正しく使用し、特に衛生面に細心の注意を払ってください。

3. 専門のスタジオ(ニードル)

専門のピアッシングスタジオで、専用の針(ニードル)を使って開ける方法です。耳たぶ以外の軟骨ピアスなどに適しています。

  • メリット: ニードル使用で組織へのダメージが少なく、治りが比較的早い、特殊な位置のピアッシングに対応できる。
  • デメリット: 医療行為ではないため、トラブル時の治療は別途医療機関で行う必要がある。


トラブルを防ぐ!ファーストピアスの選び方と正しい手順

ホールが完成するまで(最低1〜2ヶ月間)付けたままにするファーストピアスは、非常に重要です。

ファーストピアスの選び方

ホールを安定させるために、以下の基準で選んでください。

  1. 素材: K18(18金)またはPt900(プラチナ900)以上など、アレルギー反応を起こしにくい高品質な貴金属素材が最適です。
  2. 形状: 軸が太めで真っすぐなスタッド(まっすぐな棒状)タイプを選びます。フック型やリング型は、ホールを傷つけたり、消毒液が届きにくかったりするため避けてください。
  3. 長さ: 耳たぶの厚みに応じて、軸の長さに余裕があるものを選びましょう。きつすぎると腫れた際圧迫され、治りが悪くなります。

ピアッシング直後の正しい手順

清潔に保つことが最優先です。開けた直後のケアは以下の通りです。

  • 触らない: 開けた場所をむやみに触ったり、ピアスのキャッチを触ったりすることは厳禁です。手に付着した細菌がホールに入り、化膿の原因になります。
  • 消毒はしない(過度な消毒は避ける): 昔は消毒が推奨されましたが、過度な消毒は皮膚の自浄作用や治癒能力を妨げることがあります。現在では、ホールを清潔に保つための洗浄(後述)が主流です。


ピアスホール完成までの重要なアフターケアと対処法

ピアスホールが完成するまでの期間(耳たぶで約4〜8週間、軟骨で約6ヶ月〜1年)は、毎日のお手入れを欠かさないことが重要です。

正しい毎日の洗浄(アフターケア)

最低でも1日1回、入浴時に以下の方法でホールを洗浄してください。

  1. 手を清潔にする: 石鹸で手を洗い、清潔にします。
  2. 泡で洗う: 刺激の少ない液体石鹸(ボディソープなど)をよく泡立てます。
  3. 優しく洗い流す: ピアスを付けたまま、泡をホールの表と裏にのせ、軸を軽く動かして泡を行き渡らせます。ゴシゴシこすらないように注意してください。
  4. 十分にすすぐ: シャワーの流水で、石鹸成分が残らないよう完全に洗い流します。
  5. 水分を拭き取る: 乾いた清潔なタオルやティッシュで、ホールの周りの水分を優しく拭き取ります。

ホールが安定するまでの注意点

  • ピアスの交換はしない: ホールが完成するまでは、絶対にファーストピアスを外したり、他のピアスに交換したりしないでください。
  • 髪の毛・引っかかり: 髪の毛や服、タオルなどに引っかからないように注意しましょう。引っかかるとホールを傷つけ、出血や炎症の原因になります。
  • 日光を避ける: ピアッシング部位を紫外線に当てすぎると、色素沈着を起こす可能性があります。

トラブル時の対処法

  • 軽度の腫れ・痛み: 清潔な状態を保ち、市販の抗生物質入りの軟膏などを少量塗布し、様子を見ます。
  • 化膿、強い腫れ、激しい痛み: 悪臭がする、黄色い膿が出るなど症状が改善しない場合は、医療機関(皮膚科)を受診してください。自己判断で放置したり、ピアスを無理に外したりすると、ホールが塞がって細菌を閉じ込めてしまう危険があります。


焦らずじっくりと、ホールを育てましょう

安全で美しいピアスホールを完成させるためには、何よりも「焦らないこと」と「清潔に保つこと」が重要です。 正しい方法でピアッシングを行い、ファーストピアスを適切な期間(最低1〜2ヶ月)装着し、毎日のケアを続ければ、必ず理想のホールが完成します。その後は「ララクリスティー」の様々なピアスをファッションに合わせてお楽しみいただけます。 もしトラブルが発生した場合は、すぐに医療機関を受診してください。

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