婚約指輪の素材はプラチナ?それとも18金?

婚約指輪を選ぶときは「ダイヤモンドがいい」とか「誕生石が欲しい」とか「どこそこのブランドじゃなきゃ」と、迷います。ですが、長く使う婚約指輪選びで大切なのは素材選びです。素材によって、肌に馴染みが良い、雰囲気が合うという見た目の違いが出るだけでなく、変色しやすい、変形しやすいといった違いもあります。長くつけるものだからこそ、素材にこだわって選びたいものです。
婚約指輪の定番はプラチナとゴールド
マリッジリングの定番素材といえばプラチナとゴールドです。それにはもちろん理由があります。プラチナとゴールドのどちらも、加工がしやすく、変色や変質しにくいというメリットがあるため、長く使うエンゲージリングにぴったりの素材なのです。また、どちらも希少性が高いうえ、日本人の肌や髪の色になじみやすく、身に着けやすいというメリットもあります。
プラチナの特徴
プラチナは白金とも呼ばれますが、白系の金属のためダイヤモンドとの相性が良いという特徴があります。そのため、エンゲージリングにはダイヤモンドを選びたいという女性に人気です。また、プラチナは変色しにくいので長く身につけるのに向いています。デメリットは比較的柔らかいことです。力仕事が多い、荷物を持つことが多い、長時間車のハンドルを握っているといった職業の方は、プラチナは避ける方が良いかもしれません。

ゴールドの特徴
ゴールドにも変色に強いというメリットがあります。錆びたり、変質する心配もほとんどありません。希少価値が高く、金の価値は比較的安定しています。さらに、ゴールドは割金(わりがね)といって、柔らかい性質をカバーし強度を増すために他の金属を混ぜて使うのが一般的ですが、配合する金属によってカラーや特徴が変わります。
ゴールドの種類
「24金(24K)」は、ほぼ100%ゴールドを意味します。他の金属がほぼ混ざっていないため最も価値があります。その反面、柔らかいのでアクセサリーとしては扱いづらいので婚約指輪には向きません。
「18金(18K)」は金の割合が75%のものを指します。金の純度が高いので金属アレルギーの心配がほとんどありません。変色や変質しにくいので長く使えます。そのため、アクセサリーに使われるのは18金が多いです。
「14金(14K)」は、ゴールドの含有量が58%です。銀や銅、パラジウムなどの金属が配合されています。金の純度が18金よりも低くなるので耐久性はありますが、その反面、変色しやすいというデメリットがあります。
「10金(10K)」に含まれているゴールドは42%。かなり強度が増しているため、加工しにくいです。ただ、硬めなので傷はつきにくいです。18金とは色みが若干異なります。
ゴールドは色でイメージが変わる
アクセサリーにするゴールドには、強度を増すために金属が含有されています。どんな金属を混ぜるかで色合いが大きく変わります。おもなゴールドはピンク、イエロー、ホワイトの3種です。
「ピンクゴールド」はゴールドに銀と銅を混ぜたものです。銅の鍋やフライパンは赤みがかった独特の色をしていますが、ゴールドに銅を多く配合すればするほどピンクが強くなります。ですが、ピンクゴールドは汗など水分によって変色しやすくなるため注意が必要です。
「イエローゴールド」にも、銀と銅が入っていますが、金、銀、銅の割合はほぼ一緒です。そのためイエローゴールドはほぼゴールドの色といってもかまいません。華やかでありながらも、変色しにくいのでお手入れしやすく、日常使いできます。

「ホワイトゴールド」は、銀、パラジウムなどが配合されたゴールドのことです。パラジウムはプラチナやシルバーのような色合いの白金の金属なので、ホワイトゴールドはプラチナのような色合いになります。さらに、ロジウムという白金金属でコーティングするため、ほとんどプラチナと見た目は変わりません。とはいうものの、長期間使用していると、コーティングが剥げてきて、地金が見えてしまうため婚約指輪にはあまりおすすめできません。婚約指輪にするなら、定期的にメンテナンスが必要でしょう。
彼女に似合うのはどちら?
日本では婚約指輪としてメジャーなのはプラチナですが、海外の多くの国ではゴールドの方が人気があります。プラチナは白みがかった金属なので、清楚なイメージがあります。ゴールドは華やかでゴージャスですが、リングのアーム(指にはめる輪の部分)の太さによって受ける印象は大きく変わります。

実はゴールドは日本人の肌の色に一番マッチする素材です。また、プラチナよりも値段が抑えられるので、そのぶんダイヤモンドをワンランクアップすることもできるかもしれません。長くつけることを考え、結婚指輪や普段使いのジュエリーと重ねづけできるデザインを選ぶことも大切です。彼女の普段のファッションの傾向や好みに合わせて選ぶこともできますが、年齢とともに好きなデザインや、似合うアクセサリーは変わるので、あまり個性的すぎるデザインは避ける方が無難です。