繊細な加工が施されたプラチナやK18で作られたイヤーカフとイヤリング

イヤーカフやイヤリングの中にはプラチナやK18といった金属を素材に使ったものがあります。末永くこれらのアクセサリーをきれいな状態で愛用するためには、金属の特徴を知りお手入れを行うことが必要です。

・プラチナやK18はどのような金属か

プラチナやゴールドはそのままではやわらかく加工しにくい金属です。イヤーカフやイヤリングのように繊細な細工が求められるアクセサリー作りには、純度100%のプラチナや純度100%のゴールドは向きません。そこで、プラチナにパラジウムなど白っぽい金属を5~10%ほど混ぜたPT950やPT900、ゴールドに銀や銅、パラジウムなどの割金を25%混ぜたK18が使われることが多くなります。

イエローゴールド K18 イヤーカフ K18

K18は割金の混ぜ具合によって色合いが変わってきます。代表的なものとしては銀と銅を割金に使用し、純金よりもより黄色が強く感じるイエローゴールド、銅と銀、パラジウムを混ぜ合わせたものを割金に使用したピンクゴールド、パラジウムなどの白い金属を割金にしたホワイトゴールドがあります。これらはカラーゴールドと呼ばれます。

・PT950やPT900の割金はジュエリーメーカーごとに異なる

プラチナに混ぜ合わせる割金はジュエリーメーカーごとに異なります。プラチナの硬度をより高め、美しい輝きにするための工夫をそれぞれのジュエリーメーカーが行っているためです。

インフィニティ イヤーカフ プラチナ PT900

ですがお手入れのことやアレルギーの有無を考えたとき、どのような金属を割金として使っているのかは重要です。例えば白い金属であるシルバーを割金した場合、変色の心配が出てきます。パラジウムやインジウムの場合には金属アレルギーが起こる可能性が出てきます。アレルギーが起こりにくい金属といわれているプラチナですが、割金が原因でアレルギーが起こる可能性は捨てきれません。

・K18ホワイトゴールドは表面にロジウムメッキが施されている

K18の中でもホワイトゴールドは他のカラーゴールドとは異なる特徴を持っています。それはジュエリーとして加工されたのちに表面にロジウムメッキを施すという点です。ゴールドはもともと黄色っぽい色合いを持つ金属なので、パラジウムなどの白っぽい金属を混ぜ合わせてもどうしても黄味かかった色合いになります。

白い光沢を出すためには、加工後に白い色合いを持つロジウムでメッキを施す必要がでてきます。このため、こすれ合ったり何度も磨いたりすることで、メッキがはがれ黄味かかった素材の色が露出するケースがあります。ホワイトゴールドが変色しやすいといわれているのはこのためです。

・イヤーカフやイヤリングは使用後に付着した皮脂や汗を拭き取る

プラチナやゴールド自体は酸化しにくく変質しにくい金属ですが、中に含まれる割金は酸化による影響を受けやすいものが使われている可能性があります。そのため、イヤーカフやイヤリングを使用した後は、アクセサリーに付着している汗や皮脂をしっかりと拭き取り清潔に保つようにします。シンプルな形状のララクリスティのインフィニティイヤーカフのようなフォルムなら、ふき取りしやすくお手入れしやすいでしょう。

より綺麗にしようと洗剤などを使うケースがありますが、洗剤に含まれる物質が原因で変色をする可能性があります。基本としては家庭では洗浄は行わず、ジュエリー用のクロスで丁寧にふき取るまでにとどめます。

超音波洗浄機なら水だけで洗浄するため問題ないように感じますが、ララクリスティのダイヤモンドイヤーカフのようにダイヤモンドが付いているイヤーカフもあるでしょう。このような金属以外のものが付いているときには外れてしまう心配があります。プラチナやK18のみのイヤーカフやイヤリングの場合には、超音波洗浄機を使ってのお手入れは問題がありません。洗浄後はしっかりと水分を吸い取り、ジュエリー用のクロスで丁寧にふき取ります。

・研磨剤は表面を傷めるため使用しない

シルバーアクセサリーは、輝きを保つために研磨剤を使うことがありますが、プラチナやK18は柔らかい金属なので研磨剤で磨くと表面が傷つき輝きが失われます。研磨剤が含まれているシルバーアクセサリー用のクリーニングシートも使わないようにしましょう。

・保管は他のアクセサリーと重ならいよう保管する

プラチナやK18のイヤーカフやイヤリングは傷つきやすいアクセサリーです。特に繊細な加工が施されているものは変形の心配もあるため、使用後保管するときには他のアクセサリーと重ならない様、個別にジュエリーボックスに入れるかジュエリーポーチに入れて保管しましょう。

・ジュエリー店でのメンテナンスもおすすめ

ジュエリー販売店では多くのケースでジュエリーのクリーニングも行っています。プラチナやK18の輝きをいつまでも保つためには、定期的にジュエリー店に持ち込んでメンテナンスを行うようにします。

ダイヤモンド イヤーカフ イヤリング 両耳 ダイヤモンド 10石 計0.14ct K18

家庭でのお手入れでは落としきれない汚れをキレイに洗浄してくれます。また、研磨が可能なイヤーカフやイヤリングの場合には、研磨を施すことで使用中に付いた細かい傷を修復し、輝きが取り戻せます。もちろん、細工が細かなものは研磨が難しくなりますが、プロの手によるクリーニングを時々受けることで、イヤーカフやイヤリングは長くきれいな状態を保てます。