温泉やお風呂でジュエリーは「つけっぱなし」OK?素材選びと注意点を徹底解説

冷え込みが厳しくなる1月、恋しくなるのが心も体も芯から温まる「温泉」です。また、外出を控える日でも、自宅の湯船にゆっくりと浸かって一日の疲れを癒やす時間は、冬の何よりの贅沢と言えるでしょう。
そんな至福のバスタイムに、ふと気になるのが身に着けているジュエリーのこと。「お気に入りのネックレスだから、片時も離したくない」「ピアスのキャッチが固くて外すのが面倒」といった理由で、つい着けたまま入浴してはいませんか?
結論から言うと、素材によっては「致命的な変色」や「石の劣化」を招く恐れがあります。今回は、温泉やお風呂でジュエリーを着用する際のリスク、安心して着けられる素材、そして万が一のときのお手入れ方法について、詳しく解説します。
1. 温泉と自宅のお風呂、リスクの違いを知る
一口に「お湯に浸かる」と言っても、温泉と自宅のお風呂ではジュエリーに与える影響が大きく異なります。
温泉は「化学反応」の宝庫
温泉には、硫黄(いおう)、酸性、アルカリ性など、さまざまな成分が溶け込んでいます。特に注意が必要なのが「硫黄泉」です。硫黄成分は特定の金属と反応し、一瞬で表面を真っ黒に変色させてしまいます。これは汚れが付着したのではなく、金属そのものが変質する「硫化」という現象であるため、軽く拭いた程度では元に戻りません。
自宅のお風呂は「残留成分」に注意
水道水そのものは大きな害はありませんが、注意すべきは「入浴剤」と「石鹸カス」です。市販の入浴剤には、温泉成分を模した硫黄分が含まれているものや、金属を傷める酸化剤が含まれている場合があります。また、シャンプーやボディソープの成分がチェーンの隙間や石の裏側に溜まると、輝きが曇る原因になります。
2. つけっぱなしOK?素材別の耐性チェック
ジュエリーに使われる地金には、お湯に強いものと弱いものがあります。自分のジュエリーがどの素材で作られているか、改めて確認してみましょう。
【推奨】プラチナ(Pt900 / Pt950)
温泉やお風呂において、最も信頼できるのがプラチナです。非常に安定した貴金属であり、硫黄や酸、アルカリに反応して変色することがほぼありません。プラチナコレクションのような高純度のものは、成分的には「つけっぱなし」に最も適した素材と言えます。ただし、物理的な紛失リスク(石鹸で指が滑るなど)には注意が必要です。
【条件付きでOK】ゴールド(K18)
純金であれば変色の心配はありませんが、ジュエリーとして強度を持たせたK18(18金)の場合、混ぜられている他の金属(銀や銅)が稀に温泉成分と反応することがあります。 イエローゴールドは比較的安定していますが、ピンクゴールドは銅の含有量が多いため、酸性の強い温泉では赤黒く変色するリスクがわずかに高まります。
【厳禁】シルバー(Silver925)
シルバーは温泉との相性が最悪です。硫黄成分に触れると、瞬時に「硫化銀」となり黒く変色します。また、空気中の微量な硫黄成分でも少しずつ変色するため、湿気の多い浴室付近に置いておくだけでも輝きが失われることがあります。
【厳禁】K10(10金)やメッキ・真鍮
K10は金の含有量が半分以下であるため、反応しやすい割金の比率が高く、お風呂での使用はおすすめできません。また、安価なメッキアクセサリーは、熱や水分でメッキが剥がれ、中の卑金属が露出して錆びる原因になります。
3. 宝石(天然石)にはもっと注意が必要!
地金がプラチナであっても、留められている「宝石」がお湯に弱い場合があります。特に以下の石は、入浴時の着用は絶対に避けましょう。
- 真珠(パール): 酸や熱に非常に弱く、表面の光沢(てり)が失われてしまいます。
- エメラルド: 内部に天然の傷が多く、オイル処理がなされていることが多いため、熱いお湯でオイルが抜けて白濁したり、割れたりすることがあります。
- オパール・トルコ石: 水分を吸収しやすい性質があり、お湯や洗剤成分を含む水を吸うと、変色やひび割れの原因になります。
- 琥珀(アンバー)・珊瑚(コーラル): 有機質宝石と呼ばれ、熱や化学薬品に極めて弱いため、お風呂での使用は厳禁です。
ダイヤモンド、ルビー、サファイアは比較的熱や化学反応に強いですが、それでも石鹸カスが付着すると「油分」を吸着してしまい、輝きが鈍くなってしまいます。
4. 温泉・お風呂でのジュエリー使用ガイド表
| 素材・種類 | 自宅のお風呂 | 温泉 | 理由・注意点 |
|---|---|---|---|
| プラチナ (Pt950) | ○ | ○ | 極めて安定している。紛失にのみ注意。 |
| 18金 (K18YG) | ○ | △ | 成分の濃い温泉では稀に変色の可能性あり。 |
| シルバー (925) | × | × | 硫黄反応で真っ黒になるリスクが非常に高い。 |
| ダイヤモンド | △ | △ | 石鹸カスが油膜となり、輝きを曇らせる。 |
| 真珠・エメラルド | × | × | 水分、熱、酸に弱く、修復不能なダメージに。 |
5. お風呂でジュエリーを扱う際の3つの重要ポイント
素材がプラチナだからといって、100%安心というわけではありません。物理的なトラブルを防ぐために、以下のポイントを意識してください。
「紛失」が最大のリスク
お風呂場で最も多いトラブルは変色ではなく「紛失」です。石鹸やシャンプーを使うと指の滑りが良くなり、普段はきつい指輪もするりと抜けてしまいます。また、排水溝に流してしまうと回収は困難です。高価なジュエリーほど、入浴前には外して決まった場所に置く習慣をつけましょう。
体を洗う際の「引っ掛かり」に注意
ネックレスを着けたまま髪を洗ったり、体を洗ったりすると、チェーンが指やタオルの繊維に引っかかり、強い負荷がかかって切れてしまうことがあります。特に繊細なアズキチェーンなどは、少しの衝撃で伸びたり切れたりするため注意が必要です。
入浴後は必ず「真水」で流す
もし着けたまま入浴してしまった場合は、浴室から出る前に必ず真水(シャワーなど)でジュエリーを丁寧にすすぎましょう。温泉成分や入浴剤、石鹸成分を肌と一緒に洗い流すことで、変色や曇りのリスクを最小限に抑えられます。その後、柔らかい乾いた布で水分を完全に拭き取ってください。
6. もしも変色してしまったら?
「うっかり温泉にシルバーを着けて入ってしまった!」という場合でも、焦ってはいけません。初期の硫化であれば、以下の方法で改善できる可能性があります。
- 専用のクロスで磨く: 研磨剤入りのジュエリー用クロスで表面を磨くことで、黒ずみを取り除けます。
- 重曹とアルミホイル(シルバー限定): 耐熱容器にアルミホイルを敷き、重曹とお湯を入れてジュエリーを浸すと、化学反応で黒ずみが取れることがあります(ただし石付きのものは避けてください)。
- プロに依頼する: 大切なジュエリーや、自分でお手入れするのが不安なものは、購入店や専門の修理業者にクリーニングを依頼しましょう。

商品名:クロス クリーナー パーフェクトクロス ホワイト lh86-0001-w
大判サイズもご用意しております。
ベージュはこちら。
7. 冬のバスタイムを安心して楽しむために
冬の寒さを癒やしてくれる温泉やお風呂。そこで身に着けるジュエリーは、あなたを輝かせるパートナーです。しかし、温泉成分や熱という過酷な環境下では、ジュエリーも「休息」が必要な場合があります。
「つけっぱなし」にするなら、高品質なプラチナ素材を選び、入浴後は優しくケアすること。そして、真珠やエメラルド、シルバーといったデリケートな素材は、入浴の間だけ宝石箱で休ませてあげること。この少しの気遣いが、ジュエリーの輝きを一生モノにする秘訣です。
正しい知識を持って、この冬の温かなひとときを、美しいジュエリーと共に心地よくお過ごしください。











