ペアアクセに隠された深い意味とは

恋人同士の仲睦まじさを演出し、愛情の深さを共有しあえるアイテム、それがペアアクセサリーです。婚約指輪、結婚指輪という真摯でシリアスな意味合いのあるペアアクセサリーもあれば、そこに至るまでに互いへの愛情が高じて「同じものを身につけたい」という思いを抱く事もあります。ペアルックよりもさりげなく、しかし確かに対の証明となるペアアクセサリーは、学生から社会人、高齢の人と、つける年齢を選びません。更にどういった意味合いのあるペアアクセサリーにするか、という選択肢もまた、アクセサリーの数だけ存在しています。つける部位によって意味が異なってくるアクセサリー、自分たちの関係性に最も適した思いを込めるにはどんなアクセサリーがいいか見繕ってみましょう。
ペアアクセサリーの定番でもあるネックレスには、古くは石器時代から「無事を願う」「幸せを祈る」という意味合いを込めた贈り物としての習慣がありました。貝殻や美しい石、獣の骨や牙を紐に通し、狩りの成果を誇りつつ、次の狩りの成功を祈願するものです。狩りの成功は、その狩人の無事にも繋がります。ネックレス全体のイメージだけでなく、そこに吊るすモチーフやジュエリーよっても、ネックレスに込める思いは千差万別に変化します。最も一般的なのは愛をイメージするハート、幸運を呼ぶクローバーです。ヨーロッパの幸運のモチーフである「馬蹄(馬の足にはめる、U字型の金具、蹄鉄)」は、幸運を逃さないお守り、悪魔よけの意味があります。成功や栄光を求める、上昇志向のある人には、古来より王侯貴族のモチーフとして描かれて来た「クラウン(王冠)」や「月桂樹」がぴったりです。

ララクリスティーのペアネックレスの中で人気が高いのは、二人の愛を永遠に、という願いの込められた黒白二対のリングトップであるエタニティ―ペアネックレス、ローラシアペアネックレスです。エタニティ―はリング中央で帯状に並べられたジュエリーの輝きが美しく、ローラシアはシンプルにスタイリッシュなスターリングシルバーの黒銀・白銀の輝きが際立ちます。

ペアバングル、ペアブレスレットもまた運気や魔除けに関わりの深いアクセサリーです。ブレスレットの起源もネックレス同様に古く、四大文明であるエジプト文明やメソポタミア文明の頃には、既に位の高い王族や神職が身につける魔除けの役割を果たしていました。日本では縄文時代の出土品の中に、貝殻に穴を開けて紐を通したブレスレットが発見されています。日本の古代の装飾品といえば、特徴的な丸みをおびた形状をしている勾玉が代表的ですが、魂の宿る形、三日月説など、その由来やモチーフの意味は諸説存在しています。ネックレスがトップの形状によってモチーフが自在なのに対し、バングル・ブレスレットは形状自体に複数のパターンが存在しています。モチーフが吊るされた鎖の輪に腕を通すチェーンブレスレット、留め具のついたヒンジブレスレット、ブレスレットの作りが柔軟に伸びる加工がされたフレキシブルブレスレット、螺旋状をしていて手に巻き付けるスパイラルブレスレット等、変わり種のブレスレットは選ぶ時、身につける時を想像する楽しみがあります。ペアブレスレットをする時、気にしたいのが「つける手首が左右どちらか」です。見た目として映えるのは、お互いに右手・左手につける事で、手を繋いだ時にペアブレスレットだと判る付け方です。しかし右手につけるのと左手につけるとでは、運気を発する・運気を吸収するといった、同じ運でも「効能」が異なってくるのです。運を発する、つまり自分のポテンシャルを引き出したい・認めてもらいたい時には右手につけ、運を引き寄せたい・気力を充実させたい時には左手につけてみましょう。ペアではなくシングルの人も、この左手にブレスレットをつける事で良縁を引き寄せる、恋愛効果があるとされています。

ジュエリー、アクセサリーとは趣が異なりますが、ペアで身につけるさりげない装飾品にはペアウォッチもその選択肢に挙げられます。こちらは若い恋人・カップルよりも夫婦向きのペアアイテムです。情熱的な愛から凪いだ海のような愛の関係になり、愛情はあってもペアルックが気恥ずかしい、そんな二人にも身につけやすい、お互いだけが理解しているペアルックとなります。「長い人生において、長く苦楽を共にする、心の頼りになる存在となるように」、そんな思いで贈られる事もある時計ですが、ペアの時計には更に別の意味が生じます。「二人一緒に、これからも時を刻んで行こう」「一緒に過ごしていこう」という暖かで真剣なメッセージが込められています。
ペアジュエリーをプレゼントする時、欠かしてはならないが「金属アレルギーの有無」の確認です。恋人がアクセサリーを身につけない、身につけても革紐やパワーストーンといった品の場合、好みの問題以上にアレルギーで身につけられない可能性があります。折角のプレゼント、お互い無理なく笑顔で身につけられる品が理想的です。