婚約指輪にプラチナとダイヤモンドが欠かせない理由

婚約指輪は3か月分、そんな言葉を誰もが耳にしたことがあるはずです。しかし、調査では多くの人がだいたい1か月分というデータがあります。各ブライダルメディアによって10~40万円と調査価格が異なっていますが、予算にも個人差があるので、自分に合った価格で素敵なデザインを選ぶのが最適なようです。サプライズで婚約指輪を贈る、結婚する相手と一緒に選んで贈るなど、いろんなパターンが考えられます。

婚約指輪を薬指にするのはエジプトの古い言い伝えが起源です。左手の薬指の血管は心臓につながっていると信じられており、そこに指輪をすることによって愛する人の心をつなぎとめるのだそうです。婚約指輪が日本に広まり始めたのは、結婚指輪と同じ明治時代あたりからです。しかし、宝石を使った婚約指輪は、ダイヤモンドの輸入が解禁になった昭和30~40年代あたりからと言われています。もともと古来ではシンプルだった指輪にやがて宝石が付くようになり、宝石はサファイアなどが使用されていましたが、15世紀にローマ皇帝がダイヤモンドを贈ったことからその後はダイヤモンドの指輪が主流となりました。地球上でもっとも固い宝石ダイヤモンドは、「固い絆」という意味も持ちます。結婚60周年目には「ダイヤモンド婚式」というものがあり、固い絆で結ばれた夫婦を象徴するお祝いです。4月の誕生石としても広く知られるダイヤモンドですが、こうした深い意味も込められているのです。

ダイヤモンドリング 0.1ct エターナル エンゲージリング

ダイヤモンドには、人工ダイヤモンドと天然ダイヤモンドがあります。どちらも炭素が原料ですが、人工ダイヤモンドは成分を合成して生成されています。一方、天然ダイヤモンドは地中で炭素に高温・高圧が加わることでつくられます。傷つきにくく、屈折率が高いのが特徴です。米国宝石学会の定める評価基準のひとつに、カラットという単位があります。ダイヤモンドでよく聞くカラットは、ダイヤモンドの大きさではなく重さの基準で、1ct=0.200gです。カラットの価値基準で、重さによって価値が高くなります。カットの仕方で輝き方も違うので、自分好みのものを選択しましょう。一生大切にするパートナーからの贈り物ですから、輝きは変わらないとしても、天然ダイヤモンドを選びたいものです。

シンプルなものが好まれる結婚指輪に対し、婚約指輪のデザインは華やかなダイヤモンドをあしらったものが主流です。結婚指輪に重ね付けすることもあり、ボリュームを出て、より華やかに手先を印象付けます。昔から定番の立て爪一粒ダイヤもありますが、今は「エタニティ」と呼ばれる指輪をぐるっとダイヤモンドで囲むデザインや、流線型の指輪にダイヤを配置したものなど、素敵なデザインがたくさんあります。カジュアルなデザインで、日常のファッションに違和感なく取り入れられるデザインも多いです。扱うショップによってデザインは様々で、ダイヤモンドの配置にもさまざまな意味を持たせてデザインされたものがあります。幸せが続くよう、デザイナーがデザインに込めた思いを知り、その指輪の持つ由来で選ぶのも素敵です。

ダイヤモンド エタニティ リング 0.15ct 12石 PT950

指輪の素材は、結婚指輪と同じプラチナリングが多く選ばれています。プラチナは粘度が高く、加工が容易であるとされています。また、変色や劣化がみられず、手入れ次第で永遠の輝きを放つことから、エターナルリングの素材としては最適です。プラチナは希少な貴金属ですが、日本人はプラチナを好む傾向にあり、世界のシェアの10%程度を日本が占めています。また、皇后さまのティアラにも使用されるなど、日本人にはなじみの深い素材です。 よくプラチナはホワイトゴールドと比較されることもありますが、この2つは全く異なる貴金属です。ホワイトゴールドは、ゴールドに白色の他の金属を混ぜた合金で、もとから白色であるプラチナとは色味も重さも違います。ホワイトゴールドはコーティングされていることが多く、時間がたつとはがれて変色してしまいます。プラチナは強度を上げるためコーティングすることもありますが、地色は白いため、変色することはありません。変質も少なく金属アレルギーを起こしにくいというメリットもあり、指輪の素材として最適なのです。

最近では、「普段付けられない」「お金がかかるので他のところに使いたい」という理由で、婚約指輪を購入しないカップルも多いと言います。結婚に対する概念が多様化した今では、購入するメリットがないと考える人も少なくはありません。男性のほうは婚約指輪を贈りたいのに、女性がいらないというパターンもあるようです。男性はロマンチックな傾向があるようですから、婚約指輪を渡すということも楽しみなのかもしれません。婚約指輪はなくても困らないけど、あると嬉しくなるものです。そして、貯金をして自分のために買ってくれたという気持ちもうれしいものです。今ではシンプルなデザインも増え、結婚式や会社の集まりなど、ちょっと出かけるときに結婚指輪に重ね付けすると見栄えするデザインも多く出ています。自分に合った素敵なデザインで、手先を彩ってみてはいかがでしょう。