今どきのバレンタインはプレゼントも付ける人が多い！
バレンタインデーの始まり
バレンタインデーと言えば、女性が好きな男性にチョコレートを贈る日です。そういえば、なんでチョコレートを贈るの？と疑問に思う方もいるでしょう。
そもそもバレンタインデーとは、大昔ローマに実在した「バレンタイン教司祭」が処刑された日です。このバレンタイン教司祭は、結婚が禁じられていたローマ兵士をかわいそうに思って、ひそかに結婚させていました。それが国にばれて処刑されてしまった日が2月14日で、そのあとのローマではこの2月14日にくじ引きで決められた男女が付き合うというイベントをやっていたのです。それはちょっとモラル的にどうか…と廃止になり、代わりにバレンタイン教司祭を祀る日にしましょうとなったのがバレンタインデーの始まり。この日に恋人たちが手紙を送ったりするようになりました。
日本ではチョコレートを贈る日
なんで恋人たちが手紙を送ったりする日が、日本では女性が男性にチョコレートを贈る日になったのかというと、これは完全にデパートの戦略です。1970年代にデパートが女性客に向けて、バレンタインには男性にチョコレートを贈りませんか？と呼びかけたのが今も続いていると言われています。ちなみに女性が男性にチョコレートをあげる、というのは日本独自のものです。アメリカでは男性が好きな女性に花束を贈るのが一般的となっています。
そして義理チョコや友チョコというものも、日本ならではのバレンタインのルールです。お世話になっている方にチョコレートをあげる、というなんとなく義理信条に厚い日本人ならではというのがわかります。お中元やお歳暮みたいなものなのかもしれません。友チョコは友達にあげるチョコレートを言いますが、学生さんだと特に友チョコをあげる人が多く見られます。最近では小学生はもちろん、幼稚園生などとても小さいお子さん同士でも友チョコを贈りあっている子も増えてきました。日本ではバレンタインデーはチョコレートをあげて愛の告白をする日、というだけの日ではなくなってきたということがわかります。
現代の日本のバレンタイン事情
1970年代から始まった、バレンタインデーには女性から男性にチョコレートを贈るという文化は、今でもまだまだ健在です。バレンタインデーが近くなると、ショッピングモールなどで特設会場ができたり、最近ではコンビニでもバレンタイン用の包装されたチョコレートが買えるようになりました。高級ブランドのチョコレートも、勝負の日の願掛けなのか1粒数千円というチョコレートが飛ぶように売れるのも、バレンタインデーの風物詩と言えるでしょう。
そして片思いの人は、バレンタインデーにチョコレートと一緒に告白するという人もまだまだ多いものです。恋人同士でも、彼女から彼氏に本命チョコをあげるのも変わっていません。でも最近では、バレンタインデーにはチョコレート以外にプレゼントも贈るという方もとても増えてきています。何をプレゼントするかというと、彼氏が好きそうなデザインの小物類やアクセサリーをあげる人が多いです。
それ以外にも、クリスマスや誕生日や付き合った日などと同じように「記念日」のひとつとしてバレンタインデーを特別な日として過ごす恋人たちもよく見られます。記念日の1つとしてとらえるということで、バレンタインデーにプレゼントを贈る人が増えてきたということでしょう。他にも二人で豪華なディナーを楽しんだり旅行に行くという人も見られます。昔から変わらないチョコレートを贈る日でもあり、恋人同士にとってはクリスマスや誕生日などの他の記念日の日と同じように特別な日として過ごす。これが現代のバレンタイン事情と言っていいでしょう。
ちなみに会社の上司や同僚などへの義理チョコと一緒に、ハンカチやネクタイなどを贈るという方もいます。甘いものが苦手と感じる男性もいますから、何か違うものをプレゼントするのは義理チョコでもらう男性側も喜ぶ方が多いのでしょう。お付き合いで義理チョコを贈るという人も、何かプレゼントにしてもいいというわけです。
男性から女性へプレゼントを贈るというのもアリ
実は最近では男性から女性へチョコレートやプレゼントを贈る「逆チョコ」も主流となってきています。そもそもアメリカでは、男性が女性へ花束をプレゼントする日ですから、それを日本でやってもいいというわけです。実際に男性から逆チョコを貰った女性も、8割の方がうれしいと回答しています。
男性だから女性だから、と考えるのはもう古いというわけです。あげたいならあげたい方がプレゼントするのがいいのでしょう。逆チョコといっても、チョコレートしかあげてはいけないというわけでもありません。バラの花や指輪、ネックレス、ピアスなどのアクセサリーをあげるという方も多いです。男性のみなさん、今度のバレンタインデーは彼女にサプライズで「逆チョコ」をあげるのも喜んでもらえるでしょう。ぜひ挑戦してみてください。
