歴史感じる兵庫旅行

■伊丹空港へ到着

兵庫県の最寄り空港は、大阪伊丹空港または関西国際空港となります。たまに出張で関西に足を運ぶことはあるのですが、いつもは東京から新幹線を使うところを、今回の旅では気分を変えるために飛行機を利用してみました。

今回利用したのは、ANAの羽田・伊丹空港路線です。羽田空港からは毎日たくさんの便が出ているので安心です。機内で快適な時間を満喫しているうちに、あっという間に大阪へ到着しました。フライト時間はおよそ1時間ちょっとです。

クリスマスが近いということもあり、空港内で巨大なクリスマスツリーを発見しました。昼間でもイルミネーションが美しかったので、夕方からはさぞかし幻想的な空間を作り出すのでしょう。

■兵庫の観光名所といえばやはり姫路城

到着早々向かったのは、やはり兵庫県の代表的な観光名所でもある姫路城です。姫路城は日本を代表する城の一つで、世界遺産にも指定されている壮大な建築物です。しかも、現在国内に12残っている城の天守の中では最大規模なのです。現地の人と少しおしゃべりをして知ったことなのですが、何でも姫路城はドラマや映画などのロケ地としても良く使われているのだそうです。しかも、ロケで使われる際には姫路城ではなく江戸城として使われることも多いようです。

映画やドラマのロケ地に使われていると教えていただいてから姫路城を見てみると、なんとなく「もしかしたら、あのドラマに登場したような気がする」とか「もしや、あのシーンではここがロケ地だったのでは?」など、見方が少し変わったような気がしました。

ほほ門を通って中へ。あちこちから多くの観光客が来城していたため、一列になって門をくぐりました。頭上注意のサインが出ていましたが、実際に門はかなり低めに作られていました。当時の人達も私達と同じように、くぐるような感じで通っていたのでしょうか。

階段を上っていよいよ天守へ。近代的な階段を比べると、一つ一つのステップがとても急なので、手すりがないと上りも下りも怖いと感じてしまいます。当時の人達は、着物を着てこの階段を上り下りしていたわけですから、それだけでも運動不足の私にとってはずいぶんな運動量だと思います。

天守の中は、意外にも広々しています。すぐそばに、ツアー観光客がいて、ガイドさんが詳しい説明をしていました。私はひそかに聞き耳を立てながらガイドさんの話を参考にさせてもらいましたが、こうしたガイド付きツアーに参加すると、いろいろな情報を一度に知ることができるのでおすすめです。

天守には、御祭神が奉られていました。私もお賽銭を入れて手を合わせましたが、この一角は姫路城天守の中でも特に厳かな雰囲気を醸し出していたと思います。

天守からは、はるか遠くまで城下町が広がっています。地形的にも小高い丘の上に立っている姫路城の天守から遠くを見ると、全身にパワーを受け取ることができるような厳かな気持ちになりました。

こんなところに、まさかの忍者を発見!私はこれまで忍者はテレビドラマや映画の中でしか見たことがありませんでしたが、実際の城と忍者の姿は、意外なほどに雰囲気がマッチしていて驚きました。もしも薄暗い時間帯なら、忍者が城壁にくっついていても気づかないでしょう。

写真でもすばらしさが分かる通り、城内は紅葉が見事でした。私はこの時期をあえて狙って訪れたというわけではなく、本当に偶然だったのですが、観光客の中には、姫路城のこの紅葉を見る度に、わざわざこの季節まで待って来城するという人もたくさんいるのだそうです。美しい紅葉を手前に天守を望むと、とても厳かな気持ちになれます。

お腹がすいたところで、ご当地グルメの明石焼きをいただきました。たこ焼きのような姿をしている明石焼き、別添えのだしスープにつけて食べるのですが、アツアツのお出汁が本当においしいです。

■縁結びのパワースポット「生田神社」

日本書紀になどの古書にも登場する生田神社は、兵庫県の神戸市にあります。縁結びや恋愛運アップの神様が奉られていることでよく知られていて、主祭神は天照大神(あまてらすおおみかみ)の妹神である稚日女尊(わかひるめのみこと)という神様です。この神様は機織りの女神様なのだそうです。

生田神社は、年間を通してたくさんの人が結婚式を挙げています。芸能人でも生田神社で結婚式を挙げる人はたくさんいるそうです。この神社での結婚式は戦前からずっと行われていて、式をすると「むすびの神曲」という曲を奏でてもらうことができます。

生田神社の中でも良く知られているのは、「水みくじ」と呼ばれるおみくじで、境内にある生田森の池に浸すことによって占ってもらえます。生田神社は関西最大級のパワースポットとなっていますが、その中でもやはり生田森は強力なパワーを受け取ることができるスポットです。

そして、占っていただいた後には、おみくじをしっかりと結び付けて、生田神社を後にしました。

Ritsuko Stegmayer(リツコ ステッグマイヤー)
ララクリスティーのブランドディレクター兼トラベルプランナーとして活動。
主にLARA Christieのブランドギアを日本国内をはじめ世界各地のLARA Christie(ララ クリスティー)のある風景を撮影している。