4月の誕生石ダイヤモンドの意味とは

Posted by lara-blog On 10月 01, 2019 0 Comment

■最も硬い宝石ダイヤモンドは強い意志の証

1月から12月まで、月ごとに誕生石と呼ばれる宝石があります。そして4月の誕生石は、ダイヤモンドです。

ダイヤモンドといえば特別な宝石というイメージがありますが、ダイヤモンドにはどのような意味が込められているのでしょうか。またなぜ、4月の誕生石にダイヤモンドが選ばれているのでしょうか。

ダイヤモンドのことを日本語で金剛石ともいいますが、金剛には最も硬いという意味があります。

また、ダイヤモンドの語源はギリシア語で征服されざるものという意味をもつアダマスです。これはダイヤモンドがあまりにも硬すぎるので、加工することも傷つけることもできなかったため、“何によっても変えられない”という意味が込められるようになったためです。また、ダイヤモンドの宝石言葉が、永遠の愛、不屈とされているのも、最も硬い石であるためなのです。

■研磨技術の向上で輝く宝石へ

ダイヤモンドは、自然界の中でもっとも硬い石として、長らく原石で所有されていました。古代から18世紀にかけては原産国がインドに限られており、稀少価値が非常に高いものでした。

研磨などの加工技術がなく、原石のまま所有されていたダイヤモンドですが、15世紀になると研磨技術が発見されます。ベルギーの商業都市ブルージュで金細工師をしていたベルケムという男性が、ダイヤはダイヤで磨けることに気づいたのです。

このようにして研磨方法が発見されてからは、研磨技術が進歩します。さらにベネチアで生まれたブリリアンカットが完成し、ダイヤモンドは硬い石であると同時に、研磨技術によって透明感が高く光を反射する宝石として、これまで以上に人々をより魅了するようになります。

最も硬い石であることは、いつまでも変わらない愛情を象徴しています。そして、光を反射する輝きは、純粋無垢な美しさを象徴するようになりました。

降り注ぐ光に応えるようにきらめくダイヤモンドの宝石言葉は永遠の愛、不屈だけでなく、清浄無垢、純愛という言葉もあります。

また、ダイヤモンドの研磨方法を発見したベルギーの金細工師・ベルケムのエピソードをご紹介すると、そもそも研磨法を発見する原動力となったのが愛でした。

雇い主が彼に、ダイヤモンドの研磨に成功したら、娘を嫁にやろうと約束したのです。娘さんが好きだった彼は、ダイヤモンドが美しく輝く方法を一生懸命考えたのです。そして彼女への愛をエネルギーに、不可能だと思われていたダイヤモンドの研磨に成功しました。このようなエピソードにも、ダイヤモンドと愛情の深い関わりがうかがえます。雇い主からの無理難題をクリアした彼は、娘さんと結婚し、一流の宝石細工師として成功したと伝えられています。

■光があふれる4月にふさわしい誕生石ダイヤモンド

では、なぜダイヤモンドが4月の誕生石になったのでしょうか。4月は冬が遠ざかり春の訪れの月です。太陽がキラキラと降り注ぐ地上には、美しい花が開き、みずみずしい緑が芽吹きます。これら地上の美しい光景も、光がなくては人の目には認識されません。

透明なダイヤモンドはあらゆる光を反射する光の石です。光があふれる4月にふさわしい宝石といえるでしょう。

日本では4月は入学、就職など新生活をスタートさせる節目の月でもあります。また、かつて桜の開花を合図に稲作を開始していた日本人にとって、4月は秋の豊作を祈る、希望の月でもあります。

このような希望に満ちた春の4月に、キラキラと光を放つダイヤモンドはぴったりなのです。

4月が誕生日の方はもちろんのこと、4月から新生活を始める方にとってもダイヤモンドは、新生活を贈るお守りになる宝石です。